立春

野焼きの煙を見たのが立春だったから、あっと言う間にひと月過ぎ去ってしまい、本当に人生は短いものだなと思います。先日とんぼ返りで久々の東京、国立近現代建築資料館に行ってきました。主に日本の手書き図面をアーカイブしている機関で、一昨年まで勤めていた設計事務所の原先生の展覧会「建築に何が可能か」が一昨日までやっていたのです。

久々に語りを聴いたことに気づいたインタビュー映像(作業に疲れた明け方ウィスキーかジンとともに真剣な話も拝聴しておりましたが)は本当に丁寧な語りで、初学者はもちろん一般の人(類)にまで投げかけているようで、学生のころギャラリー間の大江健三郎氏との対談を聞いて好きになったことを思い出しました。姿勢を正して生きなければと思わされながらも心地よく、後ろ髪引かれながら、痛飲することになる夜の街へと立ち去ったのでした。

偶然史子さんと室伏さんに会えたのも嬉しかった。

Mar.7, 2023